年末年始は何かと忙しいし、最近はメールやLINEもあるから年賀状を作るのは煩わしい・・。
正直、年賀状を送るのを辞めたいと思っている方はいるのではないでしょうか?
とはいえ相手のことが嫌いになったわけではないし色々誤解されたくない・・。
そんな方には年賀状を出すのをやめる宣言をする「年賀状じまい」がオススメです(^^)
もちろん年賀状を辞める時の形式といいますか、挨拶文というのもありますしどうせなら円滑に辞めたいですよね。
今回は「年賀状やめる時の挨拶文を紹介!円滑にやめるための条件」について実際の例文を載せながらご紹介します。
年賀状をやめる前にやっておきたいこと
年賀状を円滑にやめるためには3つのポイントを意識してやっておくのが大事です。
やっておきたいこと①:年賀状じまいの挨拶
こちらから年賀状を出さなければ、相手も返信しなくなり自然と年賀状をやめられるのでは?と思われる方もいるのではないでしょうか?
しかし、親しくお付き合いしていた人であればあるほど、
「何で来なくなったのかな?」・「嫌われたのだろうか?」
と色々心配をかけてしまいがちです。
お互いの本音がわかるようには「年賀状じまい」が大事です(^^)
ごく親しい人であれば直接会って「年賀状じまい」することを話せば良いですし、今後は年賀状以外の方法で連絡を取り合う約束を交わせばすんなりわかってくれるはずです。
そこまで親しくないけどたびたび会うような人であれば折に触れ、年賀状を辞めたいとかやめようか迷っているといった話をしておくといいでしょう。
いきなりやめるというよりはワンクッションおいて心の準備をしてもらう感覚です。
そうしたらいざ年賀状じまいの挨拶状を送っても
「あの人迷ってたけど、とうとう年賀状辞めることにしたんだなあ。」と思ってもらえるので不信感を与えることがありません。
年賀状じまいの挨拶状を出す時期はいつ年賀状を辞めるかで変わってきます。
※年賀状じまいの例文は下記で紹介していきます。
やっておきたいこと②:人間関係の見直し
これまで年賀状を送ってきた人たちの中には、もう何年も前から年賀状のやり取りしかしていなくておそらく今後も会うことはないだろうと思う人もいます。
ですが、お付き合いはずっと続いており将来的にも円滑な関係を続けていきたい人も中にはいます。
この機会に相手の方と今後どういうお付き合いをするのかを見直してみるのも良いでしょう。
新しい出会いもあるでしょうし全ての人と親交を持つのは難しいですよね。
人との繋がりの許容値というのも個人によって違います。
年賀状をやめるといっても一度に全員ではなく、人間関係を見直して数を減らすという方法もあります。
これからもお付き合いが続く人にはLINEやメールなど年賀状以外の連絡方法を書き、今後も変わらぬお付き合いをお願いする内容にしましょう。
これで縁が切れると思われる人にも相手を思いやる一言を添えて、好印象のままお別れできるよう心掛けましょう。
やっておきたいこと③:年賀状の保存
今ある年賀状は大切な資料です。
日ごろLINEやメールでやりとりしていても、また年賀状を再開するかもしれません。
そんな時に住所が載っている年賀状があれば助かりますよね。
年賀状じまいでお付き合いが無くなるかもしれない人の住所は今後二度と手に入らないかもしれません。
何かの機会に必要になることがあるかもしれませんので、きちんとまとめて保存しておきましょう。
年賀状やめる時の挨拶文を紹介
年賀状じまいを伝える文章は、うっかりすると絶縁状ともとらえられかねません。
なので、年賀状をやめることをいきなり冒頭に書かず、はがき本来の要件の後に添えて書く方が誤解されず感じ良く受け取られます。
具体的には、書く順番とポイントは下記のようになります。
1.年賀状、退職の挨拶状、寒中見舞いなどの、本来の挨拶を丁寧に書く
2.年賀状じまいの内容を書く
・年賀状じまいをする理由を分かってもらう
・あなただけでなく、全員に年賀状を出さないと伝える
・LINE・メールなど年賀状以外の連絡方法を伝える
3.相手を思いやる言葉を入れる。
・今後もやり取りする相手であれば
「今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。」等。
・これで縁が切れるかもしれない相手であれば
「皆様のご健康とご多幸をお祈りしています」等
次からは実際の例文を紹介していきます。
挨拶文①:年賀状以外の方法で連絡を取りたい場合(個人)
明けましておめでとうございます
旧年中は何かとお世話になり ありがとうございました
誠に勝手ながら 時代の移り変わりにともない どなた様へも年賀状でのご挨拶は今年限りにさせていただくことに致しました
今後は 電話やメール等で連絡を取り合わせていただければ幸いです
これまで通り 変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
※連絡用の電話番号やアドレスなども書き添えておきましょう。
挨拶文②:年賀状以外の方法で連絡を取りたい場合(ビジネス向き)
明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なお引き立てを賜り ありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
誠に恐縮ではございますが 会社の方針により 当社からのご連絡をメールに移行させていただくこととなりました。
つきましては、今後は以下のメールアドレスにてご挨拶させていただきます。
何卒ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
※連絡用のアドレスを書き添えておきましょう。
挨拶文③:年賀状は辞めたいが付き合いは残したい場合(若い人・親しい人向き)
明けましておめでとうございます
昨年は何かとお世話になり ありがとうございました
私も社会のデジタル化の流れのり 来年以降の年賀状でのご挨拶は どなた様に対しても失礼させていただくことにいたしました
LINE等のSNSで、今後も変わらぬお付き合いをお願いいたします
皆様にたくさんの好運が訪れる事を願っています。
挨拶文④:定年を機に年賀状を辞める場合
謹んで新春のお喜びを申し上げます
日頃は何かとお世話になりありがとうございます
お陰様で私も無事定年を迎えることができました
大変恐縮ですが これを機に どなたさまへも 年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました
今後は 電話やSNS等で連絡を取り合えれば幸いでございます
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします
※連絡用の電話番号やアドレスなどを書き添えておきましょう。
挨拶文⑤:古希、喜寿等の節目の年に年賀状を辞める場合
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
私も古希を迎えることとなり そろそろ「終活」を考える歳になりました
誠に勝手ながら 年賀状によるご挨拶は本年を限りに最後とさせて頂きたく存じます
今後も電話やメール、SNSなどでご連絡を頂戴できましたら幸いです。
皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたしております
※連絡用の電話番号やアドレスなどを書き添えておきましょう。
※祝い年には、還暦(61歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、紀寿(百寿)(100歳)などがあります。
挨拶文⑥:高齢を理由に年賀状を辞める場合
明けましておめでとうございます
お健やかに新春をお迎えのことと存じます
毎年楽しみにしていた年賀状ですが 私も高齢になり 年賀状の作成が難しくなって参りました
勝手ながら 本年をもちまして 皆様への新年のご挨拶を終了とさせて頂きます
今後とも皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
※「近年は目が悪くなり…」「最近は手がふるえるようになり…」など、具体的な理由を入れても良いと思います。
番外:寒中見舞に書き添える形での挨拶文例
番外として「寒中見舞い」の例文もご紹介します。
寒中見舞い(かんちゅうみまい) とは日本の慣習の一つで、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行う見舞いです(残暑見舞いのようなものですね)。
現在では豪雪地帯・寒冷地での相手を気遣う手紙等を指すようで、年賀状の返答や喪中のため年賀状が出せない場合の代用にも使われてるそうです。
九州出身の私には知らない慣習でした(^^)
※「寒中見舞」の言葉が使えるのは節分までで、節分を過ぎると「余寒見舞」になります。
寒中見舞いの挨拶文①:来年から年賀状を出さないことを知らせる場合
寒中お見舞い申し上げます
長い間年賀状でのご挨拶をさせていただきましたが
私も高齢となり 自分で年賀状を書くことが難しくなって参りました
誠に勝手ではございますが 本年を持ちまして年賀状でのご挨拶は失礼させていただこうと思います
どうぞ悪しからずご了承のほどお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸を心からお祈りしております
寒中見舞いの挨拶文②:今年から年賀状を出していないことを知らせる場合
寒中お見舞い申し上げます
これまで長きに渡りまして年賀状でのご挨拶をさせて頂いておりましたが
時代の移り変わりにあわせ 誠に勝手ではございますが 本年より失礼させていただきたいと思います。
どうか悪しからずご了承いただきますようお願い申し上げます。
今後は電話やメール等で より密にご連絡を取り合わせていただければ幸いです
厳寒の折、くれぐれもご自愛なさいますようお祈り申し上げます。
まとめ
今回は「年賀状やめる時の挨拶文を紹介!円滑に辞めるための条件」について実際の例文を載せながら紹介しました。
年賀状を辞めても円滑な人間関係を維持するには
◎何も言わずに年賀状を出さないのはNG!
◎親しい人なら、会って直接年賀状をやめたことを伝える。
◎あまり親しくないが会う機会が多い人には、折に触れ年賀状をやめたい気持ちを話しておく。
◎年賀状じまいを知らせる挨拶状を書く
ことが大事ですね。
年賀状じまいの知らせ方のポイントは
・今年の年賀状で来年から皆に出さないことを知らせる
・寒中見舞い等で来年から皆に出さないことを知らせる
・寒中見舞い等で今年から皆に出していないことを知らせる
・秋のうちに葉書などで来年の年賀状を出さないことを知らせる
ことです。
いずれの場合もいきなり冒頭から年賀状を辞める話を書くのではなく、はがき本来の目的の挨拶などのあとに添える形で年賀状じまいの件を書きましょう。
相手を傷つけない挨拶文の書き方は
・年賀状を辞める理由を伝える。
・あなただけでなく皆に出さないことを知らせる。
・年賀状を辞めたけど、今後もお付き合いを続けたい場合は、電話番号・メールアドレス・LINE・SNSのアカウントなどを添えておく。
・これで縁が切れるかもしれない人にも「ご多幸をお祈り申し上げます」「どうぞご自愛ください」などの相手を思いやる文章を入れる
ことが大事ですね。
ぜひ文例を参考に、ご自分に合った挨拶状を作って円滑に年賀状じまいをなさってください(^^)
コメント